切り絵作家モチメ
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"Q"

雨の続く大原からこんにちは。
朝夕はだいぶ涼しく、今も長袖の上着を羽織っています。
初めて過ごす西日本のお盆。
横浜の実家に帰省もせず、大原のお盆にどっぷり浸って過ごしました。
今回はそのレポートから。
大原のお盆と夏休み!

13日「大原盆踊り」
ご近所さんに声をかけていただいて、大原に江戸時代から伝わる道念踊りを教えていただきました。
途中本気で足をつりつつ、エンドレスで踊り続けること約2時間!
月を見ながらぐるぐる踊っていると、だんだん意識がぽわ〜っとしてきて、軽くトランス状態に。
道念音頭の後、テンポの速い江州音頭になると、地域のお父さんお母さんがヒップホップか!?というくらいノリノリのステップで、かっこよかったです。
途中私の前に男の子が金魚みたいにすぃ〜っと入ってきて、とってもラブリーでした。
ほら、お月様も見てるよ〜一緒に踊ろうよ〜

15日「三千院万灯会」
三千院境内いっぱいに、願いのこもった蝋燭が灯される万灯会。
圧巻の美しさ・・・


地域のお父さんお母さん、消防団の皆さんが大勢見守っていてくださって、とても心強かったです。
ありがとうございます。
炎の揺らめき。

16日「五山の送り火」
だったのですが、大原の闇に浮かぶ灯に満足してしまい、今回は見送り・・・

18日「大原夜祭(おおはらやさい)」
この春に新しくできたcafe来隣のお祭。
まさかの大原フェス!
ちびちゃん友だちと草まみれになりながら聴いたスタッフさんたちのミニライブは、雰囲気満点でした。
線香花火で締める夜。

20日「川で遊ぼう&宿題相談会in大原」
市内の親子の会のみなさんが、大原の夏休みを過ごしに来てくださいました。
ここまでどっぷり川に入れるとは知らなかった・・・子どもたち、元気!
この様子は次回、あらためてご報告します。

23日「地蔵盆」
初めて耳にする「地蔵盆」という言葉、京都独特の風習だそうです。
子どものための盆行事で、江戸時代は、この日は手伝いや労働を休んで、お菓子などを食べながら一日遊ぶことが許されたそう。
今では町に子供がいないという年もあるそうですが、変わらずみなで集まってはお地蔵様にお供えをし、大事に続けられています。
今年町内には男の子がいて、彼を中心に輪になって、話に花を咲かせました。
最初は人がいっぱいでびっくりしてた1歳過ぎの子、すぐにご機嫌になってにっこにこ。
そんなん見られただけで幸せ。

 *

改めて振り返ってみると、ほとんど大原から出ていないことに気がつきます。
それでこの充実ぶり。
大原の暮らしの豊かさを改めて感じます。

その豊かさは、歴史であり自然であり、文化であり・・・
それもすべて、この場所で生きた人がつないできたことなんだなと、只中に飛び込んでわかりました。

地域の行事はすべて、土地に住む人たちが深く関わっておられます。
豊かな自然が残されているのも、ほっとする田園風景がひろがっているのも、多少不便でも景観を守ろうと、受け入れて暮らす人々の思いがあってこそです。

バスで大原まで帰ると、いつでも本当に美しい。
畑をしながら仕事をしながら子育てしながら、疲れてても忙しくても、行事を続ける。
その一端に触れられることは本当にありがたく、今、とても貴重な時間を過ごしていることを実感しています。

・・・で、大原の夏休みを堪能したモチメさん、宿題は大丈夫なん?
どっきーん!
現在、まるっきり夏休みの末期症状、お尻に火がついています。
まさに8月31日に締め切りがあるのです。
が、がんばります!!
宿題中・・・

 *

Q : question

まいど冗長ですいません、ここから今回のテーマです。
大原や切り絵のこと、何でもご質問くださいとお願いしたところ、本当にいろどり豊かなことに・・・。
ありがとうとうございます!

Q,1 
前から気になっていたのですが、切り絵の線がつながっていない部分(たとえば口とか鼻とか)はどうやって固定してるのですか?糊?

技術的なご質問ありがとうございます。
全体はスプレー糊を主線である黒い紙の裏側にかけ、切り離す部分は糊で台紙に固定します。
切り離す場合、特に顔の表情など、1mmでもずれると大きく印象が変わりますので、他の部分と目鼻の配置を決める「つなぎ」を残して作業し、台紙に貼ったあと、余計な部分をカットします。
『あげは舞う』部分
蝶々と花をつなぐラインが「つなぎ」で、台紙に貼ったあと切り取ります。
(解き放たれた蝶はK様のもとへ飛び立ちました・・・!)

切り絵のルールとして、基本的にすべての線がつながっているべきという考え方があります。
目など、髪の毛や鼻筋とつなげて、絵的に美しく線を残す方法です。
それは「切り絵らしさ」という特色を生むことにもなります。
ただ、私の場合はそれよりも「下絵を優先」してきました。
鉛筆でさらさらと描いて生まれたライン、表情、それをそのまま切り絵にしたい。
このため、目鼻を切り離すことも多いです。
こうして微妙な表情を表すのですが・・・
デメリットもあります。
「切り絵らしくない」と言われることが多いのです。
原画を目の前にしても、これ切り絵じゃないですよね、と、確認されることもしばしば。

切り絵とわからないくらいに滑らかに仕上げたいと思ってそうしている部分もあるのですが、難しいところです。
諸刃の剣、今後の課題です。

Q,2
ホームシックにかかりませんか

神奈川生まれの神奈川育ちでちょっと東京暮らしと、関東以外で暮らしたことはなく、そもそも大原に誰一人知る人のいないところから始まった転居でした。
ですが、ホームシック、全然かかりません。
(冷たいねってよく言われます。冷たいんでしょうか、熱いんだけどなあ)
でも、つい最近猛烈に恋しくなった街があります。
ホームといっても、そこに家はない、生まれ故郷でもない。
もちろんそこです・・・西荻窪。
石川あるさんの西荻の夏休みを読んだからです。
アテスウェイ、ぼぼり、颯爽堂、秋田ばる・・・
通ったり暮らしたり、ちょうど10年間過ごした街。
いつだって、赤い自転車で飛ばしていた街。
12月、ニヒル牛2凱旋展示しますから・・・待っててねニシオギ!!!

Q,3
英語版とフラ語版と中国語版と韓国語版とドイツ語版とアラビア語版のホームページはないんですか?

英語版は考えています。
作品のタイトルをすべて英訳したいです。
・・・語学お得意ですか?
助けてください。
ほんまに〜(笑)

Q,4
大原の空気はキレイですか?
あと観光のベストシーズンとモデルコースを教えてください!

やっと大原に関する質問が来ました!
ありがとうございます。
大原バス停で降り、東の三千院、西の寂光院に向かう道を登り出すと、すぐにきれいな空気が味わえます。
これからの時期ですと、10月5日~20日の大原女まつり(無料着付け他サービスあり)、11月中旬から紅葉が美しくなります。
もし1泊できれば温泉のある旅館に泊まり、一日を三千院側のお寺(宝泉院、勝林院、音無の滝など)、一日を寂光院側というように回ると、最後は「里の駅」で野菜やしば漬けをおみやげに選ぶ楽しさもあり、おすすめです。
時間があれば草木染などの体験をされてみると、大原の人との会話も楽しめ、旅の思い出が深まると思います。
過ごしやすいのは春と秋ですが、どの季節もその時々の美しさ、心地よさがあります。
河原町など街の中心部から、バスで3、40分揺られるだけで、なんともほっとする光景に出会えるのが、大原のすばらしいところです。
ぜひ一度お出かけください!

Q,5
機織御前の伝説って、なんで水源と関係あるの?
柳田オールクリアしてないから、どこを漁れば回答がでるのやら…。
大原にも、そんな伝説あるのー?
でも、今の私は『妹の力』の方が気になるんだけどねー。

どこから出てきたのでしょうか、すごい質問です。
機織御前、恥ずかしながら知りませんでした。
検索してみたところ、福島の伝承。
滝壺に飛び込むという逸話も見つけました。
大原には、以前ご紹介した「おつう伝説」で、やはり女性が川に飛び込みます。
道成寺物、他にも、日本中に川、滝に身を投じる女人の話は多くあります。
古来、雨乞いなどのために、生き物を贄として投じる風習がありましたし、スサノオのヤマタノオロチ退治は、荒れる川を治水する=土地を治めるという象徴的な意味合いもあり、クシナダヒメがオロチ(川)の生贄になるということも、川と女性の関連を感じます。
ちなみに「服部」さんは「はっとり」さんと読みますが、服・・・機織に関する氏で、元は「はたおりべ」なのだそうです。
母音が重なると発音しない習慣があり、「はとりべ」、さらに「べ」を略し、「はとり」「はっとり」になったそうです。
『妹の力』ですか・・・私は『マレビト』に関心があります。
答えになっておりませんが・・・機織御前、興味を惹かれます。
ありがとうございます。

Q,6
美髪のお手入れ方法を教えてください。

「くせっ毛」さんからの質問です。
もう本当に何でもありですね〜
シャンプーはパンテーンで、冬は保湿に伊豆大島の椿油をつけます。
ストレートは地毛で、クセがなさ過ぎてアップができません。
伸ばしているのは、ベリーダンスを踊るときに気持ちがいいからです。

Q,7
創作のヒントはどこから得てるのですか?
創作において気をつけていることはありますか?

最後の質問です、ありがとうございます。
ヒント・・・創作の源、インスピレーションは、あちこちから得ています。
人から聞いた話、読んだ物語、絵で見た人、寝て見る夢、音楽、詩、花、・・・
これまで実際に作品のきっかけになったものごとです。
夢で見た人の表情があまりにも美しくて、それを実際に目で見える形にしたくて、描いたものもあります。

気をつけていること。
創作から生活全般に言えることですが、今は「隠しすぎないこと」です。
これまで、絵が完成して発表するまでは、下絵はもちろん、何を描いているかすら、潔癖なまでに外に漏らしませんでした。
昨年までそのやり方に数年間取り組んでみたので、今年大原に移ってからは、もっと素になりたいなと、心を発露するようにしています。
これもひとつの冒険です。
すでに失敗も多々あるのですが・・・!
それも遭遇しなければわからない大切な経験と思い、受け止めながら進んでいます。

 *

たくさんのご質問、本当にありがとうございました。
また大原のことなど聞きたいことがありましたら、いつでもメッセージお待ちしております。

次回"R"は9月9日、菊の節句、陽と陽が重なる「重陽」の日に更新です。
残りの夏、どうぞお元気でお過ごしくださいませ。

 *

■KBS京都テレビ『京都ふらり〜』放送のお知らせ
日時:9月9日(月)21:30~22:00
京都文化博物館「アートフリーマーケット」(9/21~23)の出展作家として、作品と京都大原切り絵工房を取り上げていただきました。
未生流家元の華道家笹岡さんとレポーターの岩崎さんが、切り絵体験に初挑戦。
あっという間にコツをつかまれて、素敵な作品が・・・!
後日ウェブでも見られるようですので、またお知らせします。
ぜひご覧ください☆
庭をバックに撮影中〜







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コメント
充実してますね!
多忙な制作の間によくこれだけ書くことができますね。夏の終わりから秋に向かって大原はますます魅力溢れてきますよ。体調を崩さぬよう注意してくださいね。
| 中川正洋 | 2013/08/26 11:37 PM |
そろそろ彼岸花が気になる季節ですが・・・
季節の変わり目、キケンですね・・・
油断してるとあっという間に寒くなっていて。
気をつけます。
ありがとうございます。
中川様もお大切になさってくださいませ。
| モチメ | 2013/08/27 11:10 AM |
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