切り絵作家モチメ
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"R"

R : river 呂川・律川

大原は川の町です。
鴨川上流、出町柳で加茂川と合流する「高野川」を中心に広がっています。

切り絵工房も高野川沿いにあり、今も外から川の音が聞こえています。
先月、NPO京都大原里づくり協会理事長のご紹介で、市街の親子の会の皆さんによる「夏休みの宿題相談会&川遊び体験」が、工房1階で開催されました。


私も宿題助手とお楽しみ担当で参加させていただきました。
せっかく切り絵の工房ですし、紙を切る楽しさを体験してもらおうと、ハサミでできる昆虫の切り紙細工を用意したところ、みんなすごい集中力を発揮して取り組んでいました。
数ミリの細い足も丁寧に切り出していきます。
同じ型から作っても、それぞれの個性的な虫ができて、見ていてとても楽しかったです。

一刀入魂!
集中したら思いっきり遊びたいよね。
と思ったら・・・
めっちゃ泳いでるし!さすが〜

川原でお昼を食べたあとは、お楽しみ「モチメの怪談紙芝居」です!
みんな駄菓子を食べながら、雰囲気満点で聞いてくれました。
代表のお母さんが私のイメージで・・・と、選んでくださったのが「雪女」と「百物語」。
白い浴衣に着替えて読ませていただきました。
女の子たちも飛び入り参加でセリフ部分を読んでくれて、私と声が二重になると、エコーのような、思わぬ怪談効果が・・・!

なんだか、すっかり楽しんでしまいました。
終わったあと淋しかったくらいです。
工房が子どもたちの元気であふれた、すばらしい一日でした。
みんなのいい思い出になりますように!
本当にありがとうございました。


 *


「ろれつが回らない」舌が回らない、発音がしにくいときに言うロレツとは、仏教の賛美歌といわれる「声明」(しょうみょう)の「呂」「律」という言葉から来ています。
仏教典に節や調子をつけて歌う声明には十二律あり、マイナー調の六律を呂曲(りょきょく)、メジャー調の六律を律曲(りっきょく)というそうです。
三千院の近くを流れるふた筋の川は、それぞれ呂川(ろがわ)、律川(りつがわ)と名づけられています。
ここ大原は、最澄の弟子・円仁(794-864)が唐から持ち帰った声明が、比叡山を降りた僧により後々発展を遂げた土地なのです。

「平安末期には良忍上人(1072-1132)が大原の来迎院を再興して住み、声明を継承し発展させた。(中略)
その結果、大原は声明の本拠となり、のちに発生する念仏と歌曲の、源流に位置づけられることになった。」
(小林正寛著「みやびの山里・京都大原」より)

今も大原のお寺では、声明の法会が行われています。
ちょうど今年は大原「勝林院」開創一千年紀に当たり、10月5日から20日まで、声明体験や雅楽の演奏が行われます。
無料で大原女衣装体験ができる(女性のみ、予約制)「大原女まつり」と同時開催ですので、興味のある方は、この機会に訪れてみてはいかがでしょうか。

大原観光保勝会(大原女まつりについてのお問い合わせはこちらへ)

さて、宗教音楽であるこの声明は、日本音楽のルーツとも言われているそうです。

「日本古来の歌曲はみなこの声明からはじまるという。日本の演歌は謡曲や小唄などがより発展的に変化したものだし、歌謡曲は演歌に重ねたものだから、声明は演歌や歌謡曲をも生んだことになる。」 
(引用、同上)

ということは、平成のJ-POPまでここ大原で発展した声明がつながっているということでしょうか・・・不思議・・・
ちなみに、声明のルーツは中国で、その元はインド仏教(その前はバラモン教)です。
唐まで持ち帰ったのは、玄奘三蔵、西遊記の三蔵法師です。
インドの音楽がシルクロードを通って東の果ての島国まで到達して・・・
ふと西の果てを思うと、我が憧れの島国United Kingdomがあり、そういえばそこのRock legendsもかつてインド音楽の影響を多大に受け・・・不思議ですね・・・

律川のほとりにてはるか西国を思ふ

 *

大原にいらした際は、きれいな空気や穏やかな田園風景とともに、川の音と水の流れのすがすがしさも、味わっていただけたらと思います。

次回"S"は9月23日(月)更新です。


■京都大原切り絵工房のおしらせ
日時:9月21日(土)〜23日(月・祝)
会場:京都文化博物館別館(重要文化財・旧日本銀行京都支店)
ブースNo.B22(別館ホール)
原画と切り絵グッズを出展いたします。
一枚の紙から生まれる、平面であり立体である切り絵独特の質感を、ぜひ間近でご覧ください。
□KBS京都テレビ『京都ふらり〜』本日放送
日時:9月9日(月)21:30~22:00
「京都アートフリーマーケット」の出展作家として、作品と工房を取り上げていただきました。
後日ウェブでも見られるようですので、またお知らせします。






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コメント
夏の思い出は何故か少し郷愁が漂い、
鹿の鳴き声と共に少しずつ秋の気配が感じられてきましたね。次回23日位から彼岸花が咲き始めます。ファミリーマートの駐車場から北東方面を見ますと畑の土手や畦道に群生して、10月の始めまで見事に咲きますよ。
| 中川正洋 | 2013/09/11 8:33 PM |
ファミマの駐車場、春はサクラがきれいですし、眺めもよく、実は好きなスポットです!
彼岸花も楽しみにしています。
葛の花も見つけることができました・・・本当に豊かですね。
| モチメ | 2013/09/14 11:29 PM |
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